自然居子

雲居寺で説法を行なっている自然居子(シテ)の前に、 子供が子袖と親の供養を願う手紙を持って現われますが、人買い(ワキ)が現われ 子供を連れ去ってしまいます。 子供は身を売って親の追善をしたのだろうと自然居子は推量し、是非とも人買いから子供を とりもどそうと、人買いの船がある大津へ急ぎます。

自然居子は子供を返してくれなければ船からおりないと言い張り、人買いを困らせますが、 人買いは一計を案じ、自然居子をなぶろうと、舞いを強要したり、ささらをすらせたり させ、自然居子も言われたとおりに舞ったりささらを擦り、子供を人買いからとりもどします。


自然居士の顔が漫画に出てくるような感じのところが印象的でした。 ちょっとワキが張り切りすぎではないかとも思えなくもなかったのですが、 最後の自然居士の鞨鼓でうまくまとまったように思います。 感情表現の多い曲目でした。人買いが雲居寺の寺男の制止を振り切るときの「ようがある」 という言い方や、自然居子の足拍子に強い感情がこもっているようでした。 また、自然居子がやってきたもはおまえのせいだと子供を殴る仕草をする時に、扇を魯の棒に 叩き付け効果音を出すなど、今まで見た能の中で異色の感じでした。

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