熊野

平宗盛(ワキ)は、遠江の国の池田の宿の長である熊野(シテ)を留めていました。 熊野は、母親が気がかりで暇を宗盛に乞うていましたが、宗盛は暇を出そうとしません。

そこに、池田の宿より朝顔がやって来て、熊野(ツレ)の母親の手紙を渡します。 宗盛は、その手紙を読みますが、やはり暇を与えようとせず、熊野を花見に連れて出します。 ところが、花見に行ってしばらくすると、雨が降ってきて桜の花びらが散るのを見た宗盛は、急に哀れを感じ、熊野に暇を与えます。


熊野の母親のことを思う胸中と、桜が咲いていることとを対比させていているのがかわっているというか、おもしろいというところでしょうか。

淡々と舞台が進行するのかと思っていましたが、花見に出かけるときの地謡の力強さが意外で印象的でした。



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