咲嘩

主が、都の伯父に連歌の初心講の宗匠になってくれるよう頼むために太郎冠者を都に遣わせます。 しかし、太郎冠者は主の伯父が都のどこに住み、どのような人か聞くのを忘れたため、 田舎に甥を持つ人はいないかと言いながら歩いていると、 自分がその伯父であると名乗り出た人が現われたので、連れて帰ります。

しかし、その人は咲嘩という泥棒でと主が言い、 そのまま帰してしまうとなにをされるのかわからないので、 一応もてなすことにしました。

食事が出るまで太郎冠者に相手をさせていましたが、 太郎冠者が失敗ばかりするので、主は自分の言う通りにするようにと太郎冠者に命じたところ、 太郎冠者は主に言われたことをそのまま咲嘩に言って、 そんなことをするなと太郎冠者を投げ飛ばしてしまうと、 太郎冠者は主がした通りに咲嘩を投げ飛ばしてしまいます。


口真似と似た話でした。 太郎冠者が咲嘩の相手をしていて失敗するたびに、橋がかりにいる主が「シーッ」 と言って手で扇をポンポンと叩いて太郎冠者を呼び寄せるのがなかなかおもしろかったです。

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