落葉
都を訪れた僧(ワキ)が小野の山路に到着し、その地にゆかりのある手習の君を回向していると、
女(前シテ)が現れ、落葉の宮も回向してはどうですかと言い、僧を落葉の宮の住んでいた場所へ案内し、
そのあたりの名所などを説明して消えてしまいます。
夜になり、僧が弔っていると、落葉の宮の亡霊(後シテ)が現れ、自分の身の上を語り、
舞を舞って消えて行きます。
能の話の筋としては単純なのですが、落葉の宮というのは、最初の結婚で夫になった人から「落ち葉を拾ったようなものだ」と言われ、
夫の死後、夕霧の大将から強引に求愛され、かわいそうな身の上で、その嘆きが舞いに現れていたように思います。
能の舞いというのは退屈に感じることが未だに多いのですが、今回の舞いはそうでもありませんでした。
この話は、舞いなくしては成立しないのではないかと思いました。
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