寝音曲

主人が太郎冠者の家の前を通ったところ、 太郎冠者が謡っている声が聞こえたので、 主人の前で謡わせようと太郎冠者を呼び出します。

太郎冠者はしぶしぶ謡うことにしますが、 この先何かあるたびに謡わされるのはいやなので、一計を案じ、 自分の謡には悪い癖があり、酒を飲まないと謡えないのだと言います。 謡が聞きたい主人は酒を勧め太郎冠者は三杯飲みます。 更に、太郎冠者は女の人の膝をまくらにしないと謡えないと言い出します。 主人は自分の膝を貸すから謡えといい、太郎冠者は膝枕で謡います。 試しに寝ないで謡ってみたらと主人がいいますが、 寝ないで謡うと全く声が出ません。 それでは、今度はもう少し長く謡えと主人が命じ、 膝枕で謡わせます。 太郎冠者が謡っている間に主人はそーっと太郎冠者を起こしますが、 起こすと声がかすれてしまいます。 しかし、何度か起こしたり寝かしたりしている間に、酒がまわってきたせいか、 起こすと声が出て寝かすと声がかすれてしまうようになり、 遂には、舞を舞ってしまいます。


酒を飲む時に「おうおうおうおうはーーっ」という擬音を出しているのが面白かったです。 太郎冠者が謡い終ると主人がやんややんやと無邪気に喜ぶのを見ていると、幸せになったような気分になります。

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