氷室
舞台の上には氷室を表わす塚のようなものが置かれます。
ワキが登場し、亀山院に使える臣下であり、丹波に下った帰りに、
氷室山にやってきたのだと言います。
氷室のいわれを聞こうと待っていると、青年を伴った氷室守の老人が現われ、
氷を帝に献上することの始まりのエピソードや氷室の作る時の様子を見せます。
老人は、今夜、氷をお供えする神事があるので待っているように言って、氷室の中に消えて
しまいます。
夜になると、天女が出現し舞を舞い、続いて氷室の明神が氷室から現われ、氷を都に
届けます。
主に語りだけで話が進むので、初めて能を見る人には難しいかもしれませんが、
語りの中に涼しさいっぱいという感じです。
間狂言は、近くの神社の神職が雪を降らせて、雪を丸めるという設定で、これも
涼しさをさそいます。
暑い夏にはぴったりの曲目でしょう。
前半、シテは息があがっているように見え、座った姿勢もちょっと傾いていて、
夏バテ気味のように見えましたが、後半はうって変わってシャキッとしているように
見えました。
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