文相撲

太郎冠者一人を召しかかえている大名が、他にも人を雇うことにしました。 最初は数千人雇うと言っていましたが、太郎冠者と話しているうちに一人雇うことになり、 太郎冠者が探しに出かけました。

ちょうどそこへ坂東出身の男が通りかかり、雇われ先を探しているということで その男を大名のもとへ連れて行きます。 いろいろ芸ができるらしく、 その中に相撲があったので大名は太郎冠者に相撲の相手をさせようとしますが、 太郎冠者は相撲をしたことがないと言うので大名が相撲の相手をすることになります。

行司は太郎冠者のもとで、 一回目は男が大名の目の前で手を叩いたため大名は目を廻して負けてしまいます。 大名は、親戚からもらった相撲の秘伝書があったことを思いだし、 それを読んで臨んだ2回目は大名が勝ちます。 男はもう一度と言って3回目をとりますが、 途中で大名の形勢が不利になったところで大名がまったをかけて懐にしまってある 秘伝書を読み始めますが、男は大名を投げ飛ばしてしまいます。 負けてしまってくやしい大名は、秘伝書を役にたたないと破り捨て、 太郎冠者を投げ飛ばしてしまいます。


大蔵流だと、大名は、無言で秘伝書を捨ててしまいます。相当のくやしさが表現されていました。 最初の人を何人雇うかの大名と太郎冠者のやりとりもおもしろいのですが、 相撲に負けた大名が秘伝書を破り捨ててしまうところがとってもおかしく、 声を出して笑ってしまいました。

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