附子

主人が太郎冠者と次郎冠者を呼び、出かけるので留守番を命じますが、 桶の中に附子という、風に当たっただけでも死んでしまう猛毒が あるので注意するように言います。 主人が出かけた後で、太郎冠者が扇で風を送りながら桶に進めば、 安全ではないかと思いつき、恐る恐る紐を緩め、蓋を取り、中を 覗き込み、中身はうまそうに見えると言い、次郎冠者の制止を振り払って 食べてみたところ、砂糖であることが判明し、二人で食べてしまいます。 食べてしまったことがそのまま主人に知れると困るので、太郎冠者が一計を案じ、 掛軸を破き、茶碗を割ってしまいます。

主人が帰って来ると、二人は泣き出し、留守番の間に寝てはいけないと 相撲を取っていたところ、掛軸が破れ、茶碗が割れてしまい、死んで お詫びをしようと、猛毒の附子を食べたが死ねなかったと言い訳をするという 狂言です。


今回、和泉流で見ましたが(前回はどうだったか覚えていないのですが)、 毒ではないと分かってからの太郎冠者と次郎冠者の変貌ぶりが大変面白かったです。 特に、桶に入っている砂糖をかき出すところなど、もう、砂糖のことしか考えていないという雰囲気でした。


掛軸を破る時や茶碗を割る時の擬音がなかなか面白いです。



TO MY HOME PAGE