葵上

舞台の上には、病で伏している葵上を表わす装束がおかれます。

朱雀院に仕える臣下(ワキツレ)が、葵上にもののけがとりつき、 いろいろ手を尽くしたがよくならないので、照日の巫女(ツレ)を呼び梓弓によって、 もののけが生霊なのか死霊なのか調べるところだと言います。

巫女が「天清浄地清浄内外清浄六根清浄」と呪文を唱えると、 六条御息所の生霊(シテ)が現われ、華やかな宮廷生活から落ちぶれてしまったことを嘆き、 葵上への恨みをはらすために、伏している葵の上を叩きつけ、消えてしまいます。

これは大変だと、臣下が横川(よかわ)の小聖(ワキ)を連れてくると、 小聖は「以ってのほかの邪気」があると言い、祈祷を行います。 すると鬼の形相になった六条御息所の生霊が現われ、小聖に帰るように迫りますが、 祈り伏せられて成仏します。


ある同門会で見たときは巫女は弓を持っていたように記憶していますが、 今回は持っていませんでした。 しかし、話の上では巫女は弓を鳴らしていることになっていて、 御囃子はいつもとちょっとかわった風に演奏され、弓が鳴っているように聞こえました。

地謡が「恨みはさらに尽きすまじ」と謡った時に、 シテがキッと葵上のところ見るしぐさがとても印象的でした。



TO MY HOME PAGE