リポ

      

リポートの参考文献の集め方   

      担当教員に直接問い合わせる   

      慶應義塾大学出版会

      インタネットで本を調べる

      百科事典の利用

      INDEXのすすめ

      『三色旗』別冊について

科目によって事情は異なります。原則的には

1)リポート課題集に参考書が示されているはずです。あくまで参考資料なのであって、これを引用すればいい、ということではありません。

2)毎月配布される雑誌『三色旗』では、「塾生書架」というタイトルで各科目(テキスト)担当者による基本文献の紹介が連載されていました。(現在は?教えてください)

「憲法に関する基本文献」小林節75/7、「文学関係の基本文献」高宮利行編 74/10、というようなものです。

過去の掲載リストは、『卒業論文の手引き』(新版)慶応義塾大学通教部編、慶應通信(1995, 本体1456円)  の P.160〜166にあります。(慶應通信は社名を慶應義塾大学出版会と改称したそうです。)内容は『三色旗』1993.10月号に掲載されたもで、当時の北九州慶友会会長の協力によるとのこと。

あるいは、1991年3月発行の『別冊・三色旗・総目次 1〜500号』(非売品、当時の在学生には配布)でも過去の掲載記録は探せます。(「塾生書架」以外にも参考記事あり)

執筆者は、みなさんご存じの教授の方々ですが1970年代から連載がはじまっているので、慶應の三田図書館3F雑誌室、日吉図書館3F西閲覧室でしかバックナンバーを得ることはできないかもしれません。ただし歴史の長い慶友会には必要個所のコピーがあるかもしれないので、調べてください。(私は持っていませんが、個人でバックナンバーを揃えておられるかたもいらっしゃいます)

こういうものこそ、ホームページに情報公開してほしいですね。           

                   

担当教員に直接問い合わせるというのも一方法です。往復書簡形式の質問用紙が配付されているはずですから、どうしても参考文献が見つからない場合、それを利用するのがいいでしょう。今まで数度しか出していませんが、テキスト著者から具体的に参考資料を教えていただきました。質問を書くためには、それなりの勉強も必要です。いいかげんな質問なら、答えが返ってこないかもしれません。

3)以上のような文献リストがあっても、科目によってあまりレポートには役に立たなかった

という報告を聞いています。というのは、入門書を示しているのか、かなり高度なものを示しているなど科目によって方針がまちまちだからです。

最終的には自分で文献を調べなくてはなりません。慶應通教関係のいくつもの電子掲示板やメーリングリスト、ニフティ会議室が整備しつつありますのでそこで情報収集するのもいいでしょう。

慶應には、慶應義塾大学出版会という出版組織(株式会社)があり、慶應の教員等による著作が400件ほど出版されています。他では、私の経験では、文学、社会学、哲学ではNHKブックスから慶應教員の平易な著作が多くでているように思います。(これを調べる場合は、新刊検索WWWで、出版社だけを指定するといい。 社団法人 日本書籍出版協会のHPなどを利用するのがいいでしょう。)もちろん、慶應関係者の著作は特定の出版社に限定されていません。

 

 法学部、経済学部の入門用CDブックについては、

社会科学系情報ページ →新入生 info をご覧ください。

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CDレッスン刑法入門 、井田良著 、1995 \5,631

CDレッスン経済学入門 塩澤修平著 1995 \5,631

CDレッスン民法入門 池田真朗著 1995 \5,631

以上、 慶應義塾大学出版会:短波放送での特別番組をCD可したもの、価格は税別。経済学入門 、民法入門の各著者は現在('98)および前の慶應義塾通信教育部部長です。(これはオンライン書店、一般書店取り扱い)

-------------2002.3月加筆

慶應義塾大学通信教育部では入門用として下記の内容のCDブックを販売しています。

経営学入門社会学 マス・コミニュケーション論入門財政論入門』・商法入門

詳細は慶應義塾大学通教部公式サイトの CD_book.html へ 

                   


をクリック

<慶應情報喫茶 レッテラ >は、図書館蔵書検索、新刊書入手状況をインターネットで検索確認できるWWWとリンクしています。(図書館館内でも同じことです)

検索欄では、あまり厳密でなく、たとえば、「慶喜」「法制史」「フランス」というキーワードを書名欄にいれるだけで、その語を含むタイトルがリスト化されてでてきます。個々の情報を見ると、著者や、図書館分類番号などがわかります。改めて、その著者の別の著作や、同じ分類番号の他書を調べるとかなりの参考資料が芋づる式にでてくるというわけです。

                   


百科事典の利用

最寄りの図書館に蔵書を少ない場合百科事典を利用するのも一方法です。ここでいう参考資料とは引用(丸写し)する文献ということではありません。多くの科目は数冊の書籍を読んだだけですべてが理解できるというような生易しいものではありません。入門書など存在しない例もあります。通信教育の苦しさは、入門書なしにいきなりレポートを書かされるという辛さです。配付テキストは本来そのためのものであるはずですが、機能していない場合があまりに多いと思います。だから、百科事典を関連項目を芋づる式に読んでいくということで、その研究領域のアウトラインが理解できることもあるのです。その上で、改めて単行本なり、専門辞典にあたってみるといい結果が得られるでしょう。「百科事典は参考資料として使ってはならない」という噂があるそうですが、私はそんなことはないと思います。有名な「学術論文の書き方」マニュアルの類にも百科事典からの引用の例が載っています。東京大学の「教養」教科書として編集されたのと同じ内容の論文が平凡社の百科事典にあったことも経験しています。もし、リポートの添削者から百科事典のことで注意を受けたとしたら、あなたの引用に対する甘い姿勢と、関連書籍探索の努力の欠如を指摘されているのにすぎません。もちろん、すべての科目が百科事典で補えるんだというようなことを言っているのではありません。

百科事典は地図のようなものだと考えてください。専門辞典もその本質は同じです。たとえば、法制史、文学史などの時系列によって整理を必要とされる科目なら、背景知識や事実確認項目が多いので、事典類を参照しながら、書籍(文学なら作品)、論文を読みすすむとまとまりやすいと思いました。科目によっては、一般書籍でさえ不十分で、雑誌論文などを独力で見つけ、参照、引用を要求していることもあるので、科目によってすべて事情は異なるということです。


科目によっては、高校レベルの比較的分厚い参考書(チャート式など)を利用するとリポート作成や、持ち込み可の試験で有効だということも聞いています。慶應の教員は普段、通学課程の学生を相手にしているわけで、原則的に彼らは高校からの延長上にいるわけです。

                   


INDEXのすすめ

語学参考書や持ち込み可テキストに特にいえることですが、コクヨやプラスといった文房具メーカーのインデックス用紙を使うことを提案します。付せん紙より、丈夫なものがいいでしょう。(インデックス用紙についての説明は、不要でしょうね。実務であれば経理関係でよく使われます。辞書ならABCDと振っていますが、あれをすべてのテキストor 参考書につけるのです。)

分類(インデックス用紙に書き込む内容)は本の目次で整理されているものでも構いません。少しなれれば、目次には現れない詳細な問題点(語学なら特定の文法用語、テキストなら自分で気づいた問題点、あるいはヤマとなるもの)を加えればいいでしょう。

                   


『三色旗』別冊について

卒論関係のことは改めてページを設けるつもりですが、

過去の卒業論文のテーマと指導教員名は、1994年12月発行の『別冊・三色旗・vol2』<通信教育課程 卒業論文の足跡 第1回〜第85回卒業生 (1952.3-1994.3)> (非売品、当時の在学生には配布)に記されています。1995年以降のものは、毎月学生に配布される通信物として公開されているはずです。

卒論テーマはその分野の指導教員が慶應にいるということが条件ですが、『卒業論文の手引き』(新版)慶応義塾大学通教部編、慶應通信(1995, 本体1456円) の巻末に教員名と研究領域が記されています。

私の知る限り、『別冊・三色旗』は過去に二回発行、総目次も別にでています。、当時の編集委員長は小潟昭夫先生。前述の単行本『卒業論文の手引き』も同じ時期のものです。通信教育補助教材ゆえ非売品とはなってますが、その後別の形式になっているかもしれないので、必要な方は慶應義塾大学出版会の方に問い合わせください。はじめ通教テキストとして編集され、一般図書として再発行されるケースはいくつかありました。(購入の可否をメールでにお知らせ下されば幸いです。 )

いずれにしても慶應図書館にはありますし、持っておられる方も多いでしょう。

『三色旗・総目次 』(1〜500号)1991年3月発行

『別冊・三色旗』<通信教育黎明期の教授たち>1993年8月発行

『別冊・三色旗・vol.2』<通信教育課程 卒業論文の足跡 第1回〜第85回卒業生(1952.3-1994.3)>1994年12月発行

 

  AA_論文の書き方リンク集