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英語の辞書紹介 --- 目次 
      
中辞典(英和、携帯可能、大学入試前後)  

   和英辞典 学習辞典(受験英語辞典、高一以前の復習に)  

 
大辞典(英和)    子供用の辞書(基礎的な内容) 
   机上版(大きな活字)   ポケット型辞典 
コンサイス英和
 
英英辞典on line:Free) 英和辞典 on line:Free)
   英英辞書の紹介(書籍版) OED ,Britanica ,Webster (CD-ROM)
Thesaurus    電子辞書IC辞書 CD-ROM辞書)
私の場合は...(英英)英辞郎
番外編:タイトル、俗語、キャラクタ、
翻訳家の使う辞書 『実務翻訳を仕事にする』より
 
 
研究社 vs 小学館+大修館    発音記号について
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中辞典                          

大学一般教養課程(前期二年=総合科目)向けと見做されている中型英和辞典を中心に紹介します。中辞典と呼ばれるもので、見出し語が8万〜12万語,重量700〜900gのものが多い。2002年現在、ジーニアス英和辞典がよく売れている模様。

 辞書のランクは語彙数だけはありません。語の定義数も違います。私は辞書をはじめてみる場合、"Italic"の欄を調べます。
1)イタリック体=斜字書体 という意味は当然ですが、
2)イタリック語派(群)(古典ラテン語や現在のフランス語、スペイン語など)という定義の有無が重要です。後者がない辞書は他の学術用語においても不足があると考えていいでしょう。英和だけでなく、仏和、独和、伊和などでもこの基準は同じです。

数種類のものを比較しましたが、改訂版がでる毎にその差は縮まりつつあります。中辞典は語彙的、語法的には不完全なので、上級では英和大辞典や、英英辞典を使う必要があります。

電子辞書、 IC辞書では下記の三種類の辞書が組み込まれていることが多いので参考にしてください。

Type A

新英和中辞典

→ 同シリーズ大辞典

研究社

 

 

9万語

 

 

解説(このページ内)

机上版 CD_ROM 電子ブック

参考→電子辞書  

→電子辞書商品情報

(新新英和中辞典

旺文社

13万語(新版)

解説(このページ内)

Type B

 

プログレッシブ英和中辞典

 

小学館

 

11万5千語

 

解説(このページ内)

LonLine無料検索

参考→電子辞書

→電子辞書商品情報 2

 ジーニアス英和辞典*

→ 同シリーズ大辞典

 

大修館書店

 

 

9万2千語

 

解説(このページ内)

CD_ROM  電子ブック

参考→電子辞書

  →電子辞書商品情報

 付記:クラウン受験英語辞典→●

辞書注文の際は書名と出版社を正確に書店に伝えること。(できれば「並と明記する)例:コンサイスといっても「新コンサイス英和辞典」「デイリーコンサイス英和辞典」「ジュニアコンサイス英和」類似名の和英辞典や英和和英合本、革装、机上版など十種類以上あります。またコンサイス仏和、独和もある。「カレッジライトハウス」と「ライトハウス」は別の辞書です。ポケット・プログレッシブも別の辞書

 

Type Aの辞書=研究社の辞書               

多分今までよく売れてきた中辞典は研究社の「新英和中辞典」(語彙9万語)でしょう。批判(ex: 欠陥英和辞典の研究)も多いのですが、発音記号の工夫や文法解説などはなかなかのものです。中辞典なのにItalicにイタリック語派という定義が記載されていなかったり、実務的な語彙、、動詞と前置詞の関係の説明に不足も感じます。おそらく研究社には複数の大辞典が存在するので、学術研究には上位辞書で補ってくれということなんでしょうか? でも個人ユーザーとしては完全なものが欲しいですね........ などとブツブツ文句いいながらマックでデジタル版を常s時つかっています。結論として辞書の癖さえわかっていれば使いよい辞書には違いない。たとえば / by 〜 機械で《★無冠詞》. という文法説明は親切だと思うし、《‖他‖+‖副‖》〔+that‖節‖〕 という文型表示も日本人学習者には参考になる。名詞の‖C‖‖U‖分類も適切です。発音記号にも工夫がある。

 

研究社が英語研究の専門社とするなら、旺文社は受験英語の雄といえるでしょう。(旧版)英和中辞典(旺文社)は、旺文社学習英和辞典の伝統の上にあるようです。(小川芳夫、五島忠久のいう名監修者欄にある)実際に読んでみると手堅い仕上がりで、実務用語彙も収録されており、語源表記、および29分類の動詞形が機能的に表示されている。研究社のコピーのようにも見えて、さりげなくオリジナルの不足を補っているところが気に入っている。以上'98年夏執筆 (2000年夏、取り寄せ不能となっています。

99年秋に、あらたに旺文社 新英和中辞典 (コンプリヘンシブ英和)が刊行されました。編集者代表がこれまで小学館プログレッシブ英和の編集委員に名を連ねていた 堀内克明 となっています。語彙が10万から13万5千語に増えました。旧版の学習辞典の伝統がどう継承されているか未確認)

 

TypeB の辞書

小西友七の編集責任による辞書。その名も「プログレッシブ英和中辞典」 (語彙11万5千語)小学館は辞書出版として比較的新しい会社です。

他の辞書の用例説明方針が研究社方式を採用しているのに対し、プログレッシブ英和はかなり革新的なようです。研究社新英和中辞典が三人の外国の高名な学者の校閲を受けているとしているだけに対し、プログレッシブは17人ものさまざまな層の英語国民校閲協力者の学歴、年齢まで記載しているのには好感がもてます。

 

同じ編集責任者でもって大修館がだされたものが、「ジーニアス英和辞典」(語彙がプログレッシブより少し少ない)、少し落ち着いた仕上がりになっているようです。大修館書店という名前は一般にはしられていませんが、英語に限らない広範囲の言語学系出版社で、言語学専門雑誌や辞典で知られています。

   

以上が、「推薦できる辞書」ということであげられることの多い四冊です。           

                 

 研究社辞書への批判

別冊宝島102『欠陥英和辞典の研究』副島隆彦+Dictionary-Busters(=数人の英語系、日本定住者)1989、JICC出版局 雑誌65988-55

要約:「日本でいちばん売れている研究社『ライトハウス英和辞典』『新英和中辞典』はダメな辞書だ! 」ということを証明しようとした本、現在入手困難。英語例文の間違いを指摘しつつ、日本の英語教育の現状を指摘している。この本(雑誌)は現在入手は難しいが、同じ著者で(副島隆彦)

英文法の謎を解く('95), 続 英文法の謎を解く ('97)、英語で思想を読む 筑摩書房('90)いずれも筑摩書房が入手できる。法律関係の著書もあるらしい。他に別冊宝島からは「道具としての英語シリーズ」が十冊以上でており、ここにも執筆しているはずである。暴露的批判というよりも日本での英語(教育)研究のテーマとなりうるものだと思う。

批判があってほぼ十年が経過しようとしており、その間に研究社辞書の改訂は数度あったので、あまりにひどい間違いはないとは思う。この十年にいくつもの優れた辞書がでたので、老舗の研究社にアラもみえてくるが、このホームページでも書いたように発音や文法説明などには他社が及ばない工夫も見らるのでオススメ辞書にあげた。辞書は複数のものを使用する、という原則であるので、個性のある辞書はリスト化した。(最後は自己責任での選択である)完璧な辞書などありえないのだから、いくつもの辞書を比較しながら学習するのも効果的だと思う。

 

                             

研究社 VS 小学館+大修館書店         
 以上の四冊、TypeA(研究社&旺文社),B(小学館&大修館)の違いの一例をあげておきます。
 たとえば、dropという動詞には「立ち寄る」という意味がありますが、(名詞:Drop-in)、小学館が、 〜 in, 〜 by, 〜over, 〜〜round の四つの前置詞と各例文を示しているのに対し、研究社が drop by,  drop in, drop over をそれぞれ別の動詞+前置詞としてあげる必要があるのかどうか?小学館は一つの説明の中に前置詞四つの用法説明あり。)大修館のほうはさらに前置詞説明が充実しているそうです。
 旺文社は、研究社の不備を修正しているようだが。二重説明になっていたり不自然さは残る。drop on (upon) の訳語が、他社が「叱る」という意味しかないのに研究社には異なる四つの意味があり、口語なのか古い用法なのかの説明、それに応じた例文もない。簡単な英英辞典をみると、やはり一つの意味しかなく口語でしか使わないらしい。例文なしの多すぎる訳語も混乱のもとと思うのだが、英文解釈中心の日本式語学ではかえってそれが美徳(Vertu, Virtu =効能)なのだろう?あの「コンサイス英和」も訳語だけは満載の辞書だった。

 

辞書編集というのは、他社の前作に対する批判作業ですしので厳密に著作権を設定できる性質のものではありません。また実際、執筆者が複数の辞書を掛け持ちしていることも多いのです。あくまで個性の強い四冊ということで上げました。書店で手にとってみて気に入ったものであればまず大丈夫でしょう。他社が平凡であるというのではなく、よく読んでみると小さな点で工夫改良があるようです。

                           

新コンサイス英和辞典    

 

これ以外に古典的辞書、コンサイスについて触れておきます。戦前から版を重ね、現在の版(新コンサイス英和辞典:三省堂)は少し大きめです。といっても中辞典に較べるとかなりの軽量。実務家が携帯するには適当なのかもしれません。9万4千語もあって、単語毎の日本語訳文も多く、一般教養課程辞書としては基準を満たしてもいますが、難点は英語例文がほとんど無いことです。英作文学習用には不適当。(年齢の高い英語教師&学習者はこれをすすめるかもしれませんし、30年くらい前の手軽で確実な辞書といえばこれでした。あの研究社英和中辞典でさえ、コンサイスに対する批判として華々しくデビューしたのではないでしょうか?)歴史的実績もありますから他の辞書と併用するということであれば一冊あっていいでしょう。(書店での取り寄せについては未確認、数軒の書店でも置いているところが少なく、やっと見つけたら1992年の発行えした。店頭でよく見かけるデイリーコンサイスは、再編集し小さくまとめたものです。)

他にも講談社などに中辞典があるそうですが、実際に使用したことなのでコメント控えます。

 

学習辞典           

ヴィスタ英和辞典」カナで発音表記あり。初級辞書以外では、カナ付はあまりないのでリストに加えました。(語彙は三万語しかありません)最近に出た本なので知名度は低いですが、弱視者&老眼用の大型版があるので、三省堂としては自信作なのでしょう。新コンサイス英和がこれまでこの大型本ででていました。公共図書館では福祉コーナーないし大型活字本コーナーに収められていると思います。(机上版については別記します)

カレッジライトハウス英和辞典

(研究社)

8万語

ヴィスタ英和辞典(三省堂)

 

3万1千語

学習辞典の定義を、語彙を求めるのではなく、発音、文法解説、用例を通しての基礎語彙の確認等としておきます。普通は「高校生向け」に相当します。見出し語3万〜5万語 重量500g前後。カレッジ・ライトハウス英和辞典は語彙的には8万語なので中辞典かもしれませんが、高校生用のライトハウスを拡張しているため、こっちにも分類しておきます。発音や文法解説に優れています。用例(例文)を吟味そいているのは、ラーナーズ・プログレッシブ英和辞典です。前出のプログレッシブ英和辞典を学習辞典に再編集したもの。総合的なもの、英語の復習者で語彙の豊富さを要求しない場合はヴィスタ英和辞典がいいでしょう。発音はカタカナ併記で、大型判もあります。一応三冊あげておきますが、このジャンルは種類が多く、書店で見て他に気にいったものがあればそれでいいと思います。クラウン英和辞典(三省堂)なども評判がいい。(この他:クラウン受験英語辞典→●)自分にあったレイアウト(デザイン)だけで選んでもいいですよ。むしろ、第一印象が重要かもしれない。なお、他に中辞典を持っている場合はそれとは別系統の学習辞典を選びましょう。同系統のプログレッシブ英和とラーナーズ・プログレッシブ英和をそろえる必要はないのです)

 

カレッジ●●という名称は、学習辞典の語彙数を拡張し、大学生用にしたもので編集方針は学習辞典であることを示します。(ex: カレッジライトハウス/ライトハウス、 カレッジクラウン/クラウン)研究社の中辞典も英語タイトルはCollegeとなっています。大学生向きと考えていい。

      

 

子供用の辞書           

レインボー英和辞典

学研

小学生、中学初期

見出し語1315語、関連語800=2100語

チャレンジ英和辞典

福武書店

中学生用

英語を、とりわけ会話的な英語をはじめからやりなおそう、とか、言語学、英語教育にも関心ある方はこの二冊を読んでいいかもしれません。レインボー英和は、中学校英語の基本語彙を含みますが、英語発音を91のパターンに分類し、「夏休み・ラジオ・子供電話相談室」的なラジカル (radical=fundamental) な質問にも答えられるような整理分類がされています。「Hはフと発音する」などという一見陳腐にすら見えるパターンもありますが、パソコンソフトをプログラムするような柔軟な考え方をすれば、これはとても大事なことだと気づくでしょう。(Hを発音しません、Bをブとは発音しません、という英語学習者の常識を覆す西欧言語=英語中での借用語はいくらでも存在しますよ。)この辞書では学童用なので英語固有の音法則のみです。英語の弱点の一つともいえますが、例外があまりに多い。例外があるからはじめに原則を覚えておこうということなんです。

ついでながら、発音の整理分類についてなら研究社のライトハウス系はよく整理されています。

ところで「Echoはなぜ エチョと発音しないの?」という子供の問いにあなたはどう答えますか?「Machine は なぜマシンで マチンじゃないの?」    (これを教えられれば一人前)

発音問題ではありませんが、中学生辞書を代表するものとして、チャレンジ英和辞典をあげておきます。猫のイラストだらけですので猫嫌いの方はお避けください。中身は読んでのお楽しみ。学ぶべきことの多い辞書です。

Longman Junior English Dictionary といった英語国民の学童向け英英辞典も、定義と例文が具体的です。Webster,Oxfordなどをいきなり使うというのも難しいから。

     

 

机上版(デスク版 おおきな活字       

要約:ジーニアス英和辞典(中辞典相当)机上版もいいし、新刊のジーニアス英和大辞典もいいのでは....

弱視対策用にはほかの選択も...


机上版の英和としてはジーニアス英和辞典 改訂版 机上版(大修館書店、八千円、A5版の大型活字)が使いやすいと思います。(2001年ジーニアス英和大辞典がでました。B5版と大きいのですが、語彙も多いので、見やすさとして単純比較できませんが、候補にいれるべきでしょう。

小学館プログレッシブ英和中辞典(小学館)は、古書店や一部の小売り在庫は別として新規注文で買えるかどうか不明です。版も少し古いはずです。(私は本屋で埃をかぶっていたプログレッシブ机上版使ってます)

新英和中辞典第六版机上版(研究社1994)

カレッジライトハウス英和辞典(机上)は、A5版より一回り大きく持ちにくいように思いました。大きいことは大きい。一色刷りの机上版は二色刷りの携帯版とは別もののように感じました。

新コンサイス英和辞典(三省堂)の大型版として簡易装丁(糊綴)の「大きな活字の新コンサイス英和辞典」というものもあります。(図書館用装丁の机上版は絶版の模様)同じ簡易装丁で1998年夏現在、店頭には「大きな活字のヴィスタ英和辞典」(三省堂)がでています。その他、新英和大辞典(研究社)、ランダムハウス英和大辞典(小学館)、リーダーズ英和辞典(研究社)も装丁として机上版となりますが、大辞典ですから、うんと大型になるか、語彙数のため活字ポイントは制限をうけるでしょう。

小型といえませんが、大きな活字の携帯辞典としてはふりがな英和辞典(研究社、1990、本体価格1,942円、18x12.5cm、重量500g, 語彙4万9千語)例文、発音記号なし、学習用としては難がありますが、外国人向けに編集されているため(語彙選択上)生活英語、実務では重宝します。なお漢字にはふりがながつけられています。


新刊 語根中心英単語辞典(大修館書店、2001年、4,500円)

普通の英和辞典ではなく単語辞典。アルファベット配列ではなく語を合成する共通の語根によって分類されている。

新刊 大活字シニアカルチャー英和辞典 一万語 カナ

   大活字場面別イラストで見る英会話プラス英和辞典


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優良辞典・六法目録掲載出版社一覧【辞典協会】 

同名のカタログが書店にもあるはずです。

 

 

 

発音記号について          

 

 

1)たいていの辞書ではTeacher(米語) はと表記されていますが、研究社の辞書では、と表記されています。

 

英国英語ではで、最後の r はもともと発音しませんが、米語でもその音はあいまいなものです。

という発音記号は Hooked Schwa 鉤付き曖昧母音記号と呼ばれるもので、保守的なはずの研究社が採用しています。

(書籍上の書体とHP上のものではデザインが異なります)   

 

2)

という発音記号ですが、実際 ワラー に近い曖昧音になるらしいのですが、研究社ライトハウスでは、の曖昧音、に近い音の表記として、

 

  という付点記号を採用してます。

 

ライトハウスでは、他にTEAcher というような表記もあります。

 

でも、過度に発音記号にこだわるべきではないと思います。British英語音を基準にするフランスで発行された米語会話テキストでは米語のCity はsidyだとでています。実際にはdでもなくrでもない曖昧音でしょう。まず第一にフランス人には英語の曖昧なiは発音できっこありません。どんな発音記号を使ったとしても完璧な表記はできません。ただ、一定の表記システムなのなかで、相違を分別する機能があればいいのです。そういう意味でカタカナ発音記号を目くじらたてて排斥する必要もないと思っています。その人の学習状況、生活環境でいいことではないでしょうか?ただし、こういう場合でも複数の辞書を使うなどの努力は欲しい。