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リポート《外》: 【三省堂外来語辞典:電子ブック版】より
[report<ラreportare (持ちかえる)][〜する](1) 報告書.調査報告書.〈昭〉(2) (学生の)報告論文.レポ,レポートとも.〈昭〉★英語では[term paper].(3) 新聞,雑誌,放送などの報告記事.また,取材報告(をすること).〈昭〉
リポートの書き方
一般論的に説明することは難しいことですが、あえてschemamatic(図式的、アウトライン的)に述べておきます。ここでの説明は自分流の原則にすぎません。原則だから例外的行為をすることもあります。リポートの書き方マニュアルの 文献リスト(New99.12更新)を掲げておきますから、他の本によってこのホームページ内容を批判的に検討して読んでください。
●超入門編 ML掲載分 ●
リポートの参考文献の集め方も見てください。
●次のサイトがとても参考になります。
→作文技法(by 君島浩先生@Ex・慶応SFC)慶應通教テキスト課題は原則的にペン書きですが、下書きはワープロで作成するのがいいでしょう。削除、加筆が自由ですから。
参照:原稿用紙の使い方
リポートを読まされる教員の立場を考えましょう
採点者を頭のいい学者だとは考えてかからるのは止めましょう。「学生の考えを、つたない表現でもきっと解ってくださるに違いない」という慈悲に満ちた人間と考えるのも止めましょう。学者としてすぐれ、人格的、知的に申し分のない方でも採点の現場では、あくまで現場監督です。騒音の中で怒号を発して命令を下しているような状態---そういう採点者を想定しましょう。採点者の問いはこうです。「一言で言ってくれ、忙しいんだ」ということなんです。粉塵まいあがる現場ですぐにわかるリポートを心掛けましょう。
簡潔に書く
最初と最後を読んで、理解できるような構成方法をとる。
この段落では「何を述べているんだ」ということがはっきりわかるようにしましょう。
採点者の便宜をはかる。形式を守るのも相手の読みやすさを考えてのことです。自分が採点者になった時の苦労を考えましょう。
テキストの理解について:
書き方のノウハウより「課題を理解する」「テキストを理解する「というのが大切です。それはテキストおよび参考文献の読解なのです。配付されるテキストを読んでも課題がわからないことがほとんどです。関連書籍を4〜5冊探すようにしてください。役に立つのはその数割の分量にすぎませんが、重複する個所を見つけ読んでいくうちに、その研究領域のテーマや雰囲気がわかるようになるでしょう。すべての学生が図書館を十分に活用できる環境にはいません。購入も必要になってきます。(せっかく購入してもほとんど役にたたないこともあります。)
リポートの参考文献の集め方も見てください。
各科目の参考図書リストは、毎年配付される『リポート課題集』の冒頭にもあり、担当教員による「塾生書架」『三色旗』のバックナンバーにも掲載されています。「塾生書架掲載リスト」は『卒業論文の手引』P.160-166(慶應通信、1995)三色旗は三田、および日吉の図書館にありますが、個人で所有している人も多いでしょう。(慶友会によっては必要情報が揃っている)これで不十分であると感じたら、直接、質問用紙で大学に尋ねることをおすすめします。たいてい担当教員から返答があります。
適当な参考図書がそろわない場合、百科事典を利用する方法があります。研究領域によって異なりますが、項目によっては高度な内容もあります。配付テキストを読みながら比較的、批判的に百科事典の関連項目を読んでいくのも学習方法としてよいと思います。ただし、担当教員によっては、百科事典からの引用ばかりですと、参考図書を探す努力を怠ったとしてよい評価をえられない場合もあります。
総合教育科目の場合、内容が高校から連続している科目も多いようです。厚めの高校参考書を購入し、検討するもよいでしょう。とりわけ、こういう科目の場合は百科事典も効果があるようです。
参考図書の見つけ方としては、別項目の書籍をみつけるための情報を利用ください。新刊や図書館の検索欄で、書名項目に「リポート」といれるだけで、リポートに関する書籍は何冊かあらわれます。図書館の場合は、分類番号というものがありますので、何か1冊の「分類番号」がわかれば、その「分類番号」の本の中から参考図書がえられます。後日、卒論のための書籍探索方法のページも設ける予定なので、参照してください。
参考図書とは引用するためだけの本ではありません。テキスト等と相互に批判検討し、自分なりの理解を高めるためという理解が妥当でしょう。
リポートには形式を
私の言いたいのは文章の初心者は形式から入っていくのが一番確実だろうということです。よい評価---少なくても再提出にならないCを得るのは---思った通りを書き連ねるのでもなく、適当な参考書を丸写しすることでもありません。形式をもった文章が必要です。
その形式とは、1)文字数の厳守であり、
2)段落単位の論理展開であり
3)引用、脚注、原稿用紙の使い方
などのルールです。
文字数を守る:
与えられた文字数から書く内容を考える。
最初と最後を読んで、理解できるような構成方法をとる。
(採点者の便宜をはかる。形式を守るのも相手の読みやすさを考えてのことです。自分が採点者になった時の苦労を考えましょう。)
ただし、下書きは規定の二倍くらいになってもかまいません。
これは私なりの方法です。
三部構成とする:
序論:本文:結論
文章は「起承転結」つまり漢詩の方法である四部構成とする方法が知られていますが、いくつかのリポートの書き方マニュアルでは三部構成説を採用しています。「序破急」という能にみられる演劇的構成を考えるのがいいでしょう。あるいは音楽に似ているかな?
文字数は少なめに設定する
課題で2.000字の指定であれば、1.800字を目標に書きましょう。少なめに設定しても文の量は増えるのが常です。三部構成なので600字+600字+600字 (=1800字)としておきましょう。文字数を越えると失格になる場合もあるが、やや少なめは問題なし。
よくある質問(New99.12更新):
参考文献リストを文字数に加えるかどうか?
----NO. 私の考えでは、原則としては リポートではリストまで文字数計算にはいれないと思います。リストは欄外に書いてもいいですが、気になるのであれば、教務課に問い合わせてください。本文を90%にしてリストを残りに書き込むというのも、見た目にはきれいです。2000字程度の内容なら、リストは数行ですから、美的観点から含めた全体量として考える採点者も多いでしょう。(この問題で不合格になったという話は聞かない) 卒論の場合は、指導教授に確認をとってください。雑誌論文などでは指定の文字数は、書かれたテキストの絶対量ですから、リストも当然含めます。
本文がたいした内容でもないのに、脚注や出典(参考図書、引用元)が多いのも問題です。バランス感覚を大切に..
文字を削ること
編集のことを英語でもRedactionといいますが、フランスでは学校作文授業までRedactionと呼ぶ教師もいます(普通はdissertation:小論文)。 Redaction は reduire, reduce (減ずる) と同じ語源なのですね。
作文成功の秘訣は、文字を埋めることではなく「文字を削ること」と心得るべし。(下書きは規定文字数の二倍にしてもかまいません)
文の細胞(cell) 葉書のメッセージ
リポート・論文には最低どの程度の作文能力が必要なのかということを考えましょう。官製はがき一枚のメッセージ量を考えるのがいいでしょう。(前後の挨拶は度外視します)。はがきというのはメッセージを一点にしぼった簡潔な文章の典型です。作家のはがきでの交換文書も出版されていたり展示として目にすることはしばしばあります。一主婦の英国から日本への「はがき」をまとめた本がベストセラーになったこともあります。私のいいたい「文の細胞」とは、何か一つのまとまった「意味を伝える文単位」のことなのです。もし、日本語能力が稚拙だという自覚がある考えるなら、はがきくらいの文章を書けるように努力してください。それで目標の四割は達成したことになります。
(以上:約300字:二細胞単位相当---要点は二つにしたつもりです。さらに150字に圧縮、要約することも可能でしょう。)
「150字」というのは野口悠紀雄の本にもでていますが、経験的に多くの人にしられている「少なめの制限量」です。原稿用紙一枚というと普通200字で、学校原稿用紙は400字ってこと。ところで、近ごろ150字の作文をしょっちゅうしています。友人が携帯電話のe-mailに加入して、液晶上では190字まで表示可能らしい。
文の細胞--最小単位というのはどのくらいの大きさになるのでしょうか?この「リポートの書き方」では一行30字設定のエディタで書いていますし、 30字で句点「。」読点「、」が入ります。メッセージの最小単位ではありません。意味をさらに展開していける最低情報量として150字(30字X5行)が妥当とされます。
上の文、イタリック部分は下記情報によると150字です。
Mac Jedit2,0
一つの細胞(150字)には、一つの内容を書き二つの内容を絶対含めない。なにか別の意見や発展際をからませる場合は次の150字で行います。腕があがってきたら、300字の中で二つの主題を絡ませるってことをやってもいいですけれど、初心者はダメ。
二番目の細胞は、前のものの対論としてコントラスト(明暗:対比)をもたせましょう。(引き延ばし作戦はいけませんよ)
A 序論 600字
細胞単位
150字
─┐
150字
─┘
─┐
150字
─┐
─┘
150字
─┘
B 本論 600字
細胞単位
150字
─┐
150字
─┘
─┐
150字
─┐
─┘
150字
─┘
C 結論 600字
細胞単位
150字
─┐
150字
─┘
─┐
150字
─┐
─┘
150字
─┘
形式的には、こういう量の構成にすればいいでしょう。といっても、実際には100字増えたり、減ったりする、そこが難しいところです。だからRedactionなんですよ。ワープロなり、エディタで、文字数、行を設定して、きちんとおさまればリポートの六割は成功したのも同じ。
序論 :
何がかかれているリポートなのか、最初の150字ないし、その倍の二単位分 300字(1〜2頁)を読んだらわかるように書きましょう。
課題はもともと与えられています。問題提起はすでにされているのですが、より厳密に、どういう視点で○○を論じるのかということを冒頭で言い切ってしまいましょう。小説ではないので風景描写的な序文、印象感慨的な序文は不要です。おばさんのスピーチじゃないよ。また「自分にはこんなことはできないのだけれど」という「言い訳」は、見苦しいだけです。おじさんの式辞じゃあるまいし。「なら、書くな」と採点者は思う。-「余談ですけれど」、「ついでですけれど」という主題以外のムダな付加内容もリポートでは厳罰処分なのです。簡潔に書くという原則に違反していますから。
序文では、文に余裕があるなら。なぜこの主題をこういう視点で論じるかという必然性、理由説明、背景説明はあってもよい。
なお、学術論文では、「福沢諭吉」と敬称を省略することになってます。あくまで、リポート、論文中でのことです。
本論:
リポートの内容によって全然異なるのですが、一般的には分析を行い、判断を示すという個所です。
判断とは、客観的判断---つまり、分析の条件を同時に示して、それに従って得られる判断です。それがないとレポートではなく「思いつき」となります。場合によっては、主観的な判断を添えることもありますが、あくまで二次的です。別の諸条件を提示しつつ二番目の判断も加える場合があります。
結論:
文字通り、本論で示した判断をまとめて結論とします。結論はまとめやすいので、文字数を本論のほうに譲るというのが現実ですね。本論900字結論300字というふうに。
多くの採点者(=教員)は、最初に、リポート最終頁とその手前を読むもの考えてください。冒頭の序文の1〜2頁目を読み較べてみて、まるで合致していないようであれば「再提出D」とするんだと考えてよいでしょう。
(最初の問題提示が、最後の結論につながっていることが必要です)
はっきり言って、リポート一通ナンボの世界です。家内工業の世界です。自分が採点者なら、どう採点するか考えてみたらいいでしょう。学生百人のうち、何人がまともに採点者の意図どおりのものを書いてきてくれるかな、そういうところまで考えると...たぶん、いいリポートが書けるでしょう。(やたら「知ったかぶり」の引用しまくり、大思想家列挙、が、テーマは大ズレ。 「アホかいな」って気にさせますよ。通学課程の某大学などでは「とにかく何か書けば」点貰えるってへんな自由気風?があるみたいでが...)
最後の編集段階で、各段落(パラグラフ)の最初の一行の文字は、原稿用紙のように一字さげるか、インデントして書き始めましょう。三部形式なら三個所です。数行の極めて短「追加文」ならさらに段落が増えてもかまいません。(本論が長くて分割せざるをえないことがありますが、これでも普通の四部形式なのです)実際には、本論が長すぎて四部形式になって、序論、結論が非常に短くなることが常です。でも「簡潔に書く」方法としてこの方法がよいと思います。削除、移動はワープロ上では簡単に行えますので。
(私はワープロよりエディタが使い勝手がいいと思う。)
段落がかわるとき「改行、行頭一字下げ」でなく「改頁」するような方法もあります。
150文字の単位で書いてきましたが、この段落(パラグラフ)の区切り以外のところでは「文の細胞」と「文の細胞」の間は、接続詞でつなぐべきです。
「でも」、「しかし」、「ところで」、「一方」、「ではあるが」、「としても」(順接、逆説、譲歩という言葉は説明するまでもないですね)
------------- 最後に:提出はペン書きで!
参照:原稿用紙の使い方
書籍からの引用引用のことです。判断の条件として他論文、書籍から引用することは、むしろ学術的に客観性を求めるためには必要不可欠なのですが、誤解してリポートは「引用集」であると考えている学生も多いようです。(ホームページのリンク集じゃないよ) 欧米の学校でもリポートという形式はありますが、コピー的引用ではなく複数の課題書籍を読み、それを抽象化し要旨を自分なりにまとめるということなんです。(その「まとめかたの根拠」を示す作業が必要)いずれにしても、日本の大学生のリポートの貧困さは大学以前の学校教育が本当の意味での作文教育を行わなかったことに原因があるのではないでしょうか。
ただし、リポートの第一段階では、できるだけ利用できると思った箇所を素材としてパソコン上で書き写していくこと(=ノート)から始めるといいでしょう。その素材をパソコン上で切り張りすることによって、課題の全体像が見え来ると思います。(卒論のテーマも、こういう作業により決定しました)
この作業にはワードのような高機能ワープロより、秀丸エディタfor windows, Jedit3.0 for macintosh といったテキスト・エディタのほうが、加工に便利です。よりプロフェッショナルです。なぜなら、こうして書き写したノートは、貴重なデータベースとなるわけですがデータベース・ソフトとしてワードはけっして使いやすくはありません。、(なお欧米語文章作成において私は10年間のワード・ユーザー) エディタなら、検索機能次第で本格的データベースとなります。私はファイル・メーカー等も試しましたが、人文系論文作成用DBにはエディタが優れています。 詳細な方法についてはいずれ別ページとして執筆することにします。(カード型DBは住所録のような定型情報向きで、判例や文学引用には適しません。)上記以外のエディタは 次をクリックし参考にしてください。 Freewareもあります。1)for windows 2)for macintosh
初心者へのアドヴァイスです。最低条件として 一回の引用は長くて一細胞量である150字以内にとどめる。(下書きは300字でもいい)自分自身の文章は、引用文と同程度か、それ以上にするのがよい。できれば、一細胞150字の中に、引用と自分の文章を含めるように努力するのがいいでしょう。また大学から配付されたテキストの内容引用をすべきではないでしょう。
典拠、脚注の書き方
引用の場合は必ず参考文献名を明示しないといけません。文中には(*1)などとし、リポート末に書名等を表示するのがよいでしょう。これがないと価値が半減するというより、盗作に近いペナルティものなんです。
典拠の表示方法は、研究領域、学術誌によっても異なります。書名と著者名だけで出版社を省略することもあります。(不明な場合すべて書けばよいでしょう)この参考文献名は、課題の「二千字以内」の文字数には含まれないと思いますが、どうでしょう?
(いずれにせよ、参考文献情報をいれて2000字以内とするのが確実だと思います。)
典拠や脚注のやり過ぎに注意:常識的にとしか申せません。たとえば、「昭和二十年、太平洋戦争終結」は常識内容なので参考図書は不要です。聖書や仏典、古典劇や詩歌などの有名な部分の引用について「黙示録」「藤原定家」(森鴎外『阿部一族』)というのみでよく、○○全集何頁、出版社までは不要です。
雑誌論文、百科事典、専門事典、の場合は、次のような記述が一般的です。(百科事典をつかってはいけないという一般規則は学術論文にはない。百科事典の「丸写しをする学生」を戒める言葉はあるけれど!)
///
森毅「都市としての大学」『文學界』 (文藝春秋)第52巻第4号、'98,4月号、310頁
---著者「論文名」『雑誌名』(出版社)雑誌号数(雑誌には二種類の表記方法がある)頁数---
///
「短波放送」『国民百科事典』(平凡社,1961)
---「項目名」『事典名』(出版社、出版年)---
///
小林敏明『精神病理からみる現代思想』(講談社,1991)
---同じ書籍を
「精神病理からみる現代思想」小林敏明 (講談社現代新書)1991
---と表記することもあります。表記方法はさまざまです。
(新書や文庫は出版社だけの表示でもよいことになっている)
書名は『』で囲むことが多いのですが、それをしない場合もあります。
雑誌の表記もいろいろですが、自分なりに約束事をきめておけばいいことです。
卒論の場合は指導教授に相談しましょう。
(研究分野でルールが異なります)
ISBN NDC(日本十進分類法) 等は論文には載せません。
洋書の表記
洋書の場合は、英語系のものとドイツ語のものとでは出版社の表記方法が異なりますし、難しい問題です。書名や著者、本文と引用文をイタリック書体ないし下線で区別する方法もいくつかあります。
Shoenberg, Arnold, FUNDAMENTALS OF MUSICAL COMPOSITION , London, Faber & Faber limited, 1967, pp.56
---- 著者名、書名(イタリック)(刊行地、出版社名、出版年)引用頁----
---という形式が一般的です。書名はイタリック斜字体ですが、タイプ打ちで不可能な場合はFUNDAMENTALS OF MUSICAL COMPOSITION と下線を引きます。
引用文部分を、イタリック ないし、下線で示すこともあります。
雑誌の場合、
Feroz Ahmad, " The Young Turk Revolution", Journal Contemporary History, vol3, No.3 (1968), London, Weidenfield &Nicolspn, PP. 372-409
----というふうに論文名を "double quotation marks" で囲みます。百科事典もこれに準じますが、いくつもの形式があります。
○ 著者名は、欧米人でも 姓(family name) 名(first name)と日本人の名前のような順序で表記することが多い。
"Lincoln, Abraham" , " Marx, Karl" というふうに姓の後に 、(comma)をいれてください。名のイニシャルの後は . (period) をいれること。commaのない著者名表記であれば、通常のfirst name/family nameです。なおcommaは、著者名と書名の間、各項目の後にもつけるので注意。共著者の表示方法もさまざまです。
欧米語論文マニュアルとして MLA英語論文の手引 ジョゼフ・ジバルディ著 原田敬一(はらだ・けいいち)訳編 北星堂書店 本体2500円 があります。
あとがき: 文章の細胞という言葉も偶然、野口氏もつかっておられます。私の場合は、文章作法より先に 十代の音楽での学習体験がありました。MOTIF=CELL=細胞 を形式の中に組み入れていく(保守/革新が併存する亡命後の)作曲家A.シェーンベルクの教育方法に影響を受けました。五線紙を切り張りcopy&paste し、構成を練ること ...現在のワープロ操作に似ています。次にタイプライターをつかって構成や構文の変換を中心とした欧文作文訓練があり、そのはるか後に原稿用紙(リポート)に向かった慶應通教があるのです。結局、Composition 作曲と作文 とは切り張りなんですね。
自分の日本語作文はほとんど独学であって、かなり独善的なものかもしれません。小学生の時、日本語の聖書通信教育というの受けていました。学童向けコースを次々と了えてしまって、小学生で大人のクラスまでいったものの難しくて挫折してしまったけれど、この記憶が慶應通教を始めた動機になっているように思います。あの日本語・聖書通信教育の夏休みが懐かしい。
他に誰も日本語教えてくれる人がいなかった。何の本で知ったのか、原稿用紙への筆写をしました。三島由紀夫の小説『鏡子の家』を原稿用紙に音読しながら、升目を埋めていったこともあります。「形式の中に言葉が入る」ってのが実感できました。え〜、おたまじゃくしの方は、Beethoven St.Quartet(Rasumovsky N.2)かな、小遣いためてはじめて大きな五線紙買ってきて筆写したっけ。
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2000.8改定