田村由美


BASARA

 二十世紀末、大いなる禍が起こり全ての文明は歩みを止めた。
 それから三百年後の日本では、国王とその四人の子供によって支配され、人々はその圧政に苦しんでいた。
 砂漠化した山陽地方にある小村・白虎の村に住む更紗。双子の兄は、「長じて後、人民を率い国を救う」と予言された「運命の子供」タタラだった。
 ある夜、村に西の地を治める赤の王の軍勢がやって来る。更紗の目の前で殺される、タタラと父。
 運命の子供の死に絶望し、焼け落ちる村と運命を共にしようとする村人達を救うため、更紗は髪を切り、タタラを名乗って立ち上がった。

 壮大なスケールと骨太な物語。自由とはなにか、政治とはなにか、そして、贖罪とはなにかということを、強烈に問いかける作品。
 少女漫画に、こういう作品を連載できる懐の深さがまだ残っているのが嬉しい。
 このほどめでたく連載終了。深夜枠ながら、現在アニメも放映中。


 BASARA 既刊22巻
  小学館 フラワーコミックス


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