大谷昭宏&大島やすいち


こちら大阪社会部

 谷一平は、日政新聞の記者。南大阪方面の「サツまわり」を担当している。
「サツまわり」のサツは、警察のこと。事件中心の現場記者なのだ。

 時計が止まっていることに気づかず、他社よりも遅れて西成中央署に行った谷
は、お陰で首吊りの現場へ一番乗りをすることができた。ところが、発見された
死体は普通の「首吊り」とは思えない状況。
 他社より一歩先に情報を仕入れることのできた谷は、すわ特ダネと意気込むの
だが……

「おやこ刑事」で人情モノを描いていた大島やすいちの画がぴったりの原作。
 現実にあった事件を元に描かれる、警察と記者の姿は迫力。事件捜査の進行と
取材は当然ながら同時進行なので、事件の進展に伴い緊迫感がさらに増す。
 リアリティある描写は、元・読売新聞記者である原作者だからこそできたもの
であろう。

 私にとっては、結構記憶に残っている事件が題材にされていて、「あの事件の
裏にはこんなことがあったのかあ」という楽しみもありました。(若い人でも、
グリコ・森永事件くらいは知ってるよねえ? 知らない? ああ、年寄りの証明
か?(自爆))

 全9巻に加え、「阪神大震災編」があります。


 こちら大阪社会部 全9巻+阪神大震災編
  講談社 ミスターマガジンKC


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