この作品の主人公は、秋吉樹里である。んで、樹里とセットになった裏の主人
公が、松木恵。
しかし、なんだかんだいっても、陰の主人公は、恵の異母兄・海堂恩である。
この話は、樹里と恵のラブストーリーであると同時に、海堂と恵がその愛を得
られないがゆえに憎悪していた父親・松木剛士と和解しその愛を確かめるとい
う、肉親の愛憎物語なのだな。
樹里と恵の愛の前に立ち塞がる障害は、海堂が仕組んだもので、その海堂の行
動はすべて、父親に対する復讐を目的にしたものである。
ということは、この話の真の主人公は、松木剛士その人ということか?(笑)
作品中、樹里と恵が滑るフリープログラムは、「カルメン」と「ロミオとジュ
リエット」「ファルーカ」の3つ。しかしながら、クライマックスのはずの
「ファルーカ」の描写が一番面白味に欠けるように感じる。
デビュー戦の「カルメン」も、全日本選手権の「カルメン」も、恵との「ロミ
オとジュリエット」も、みんなドキドキするような描写だったのだけど、「ファ
ルーカ」だけが、やっつけ仕事のように感じてしまうのだよね。
その点だけが、ちょっと不満。