2002.9更新(前回1999.12)       

   

 

卒論・リポートの書き方に関する参考書

 

                

 ●◎青い文字はクリックすると関連WWWにリンクします◎●

注意:まず、このページの最後まで、さっと目を通して下さい。

論文の書き方・WWWリンク集  Links bu Mr.K. 

A. 入門者のために

日本語書き方入門ということで、大学関係者の推薦リストにのってないような「ごま書房」という通俗的な出版社のものを紹介します。内容が劣っているということではなく、社会人を対象とした「資格・就職」書籍だということにすぎません。

書き方の技術  篠田義明著 ごま書房 1989年   本体757円 19cm 209p (ゴマセレクト)

副題:"文章が苦手"な人のための実戦マニュアル 

出版年が古いので店頭ではなかなか見つけられないと思いますが、リポートの書き方としてはもっとも平易なものです。著者は早稲田大学教授で、実用英語、科学技術英語の専門家、インターネット英語関連著書多し。実用的でわかりやすい日本語、を目指しています。

同様な本に

通じる文章の技術  篠田義明著 ごま書房 1998年

本体571円 18cm 205p (Goma books )

成功する文章術(1992年刊)の改題改訂

一読しただけで通じる報告書、企画書、提案書などの実用文の書き方を分かりやすく解説

 

次にアカデミックな日本語の書き方を、ここまで平易にマニュアル化したものはない、という名著を紹介しておきます。この本はかってごま書房(S52)よりでていたものの再刊です。

私の文章作法  清水幾太郎 中央公論社 (中公文庫 )

文章の構成というよりは、レトリックということで大きなことを学んだように思います。。著者は社会学者 元学習院大学教授・清水幾太郎 (しみず・いくたろう)。

(学習院OBより再販に関する情報メールでいただきました。感謝!)

論文の書き方 清水幾太郎 岩波新書 1959 は、  知的生産の技術 梅棹忠夫 1969 (続編などあるので注意) とともに、「論文作法」史のなかでは無視できないものです。図書館で読むことができるでしょう。


B.よく推薦されている本

大学関係者が推薦する本を次にあげます。(私個人としては、推薦B段階、もし参考になれば、という程度です。)

1)レポートの組み立て方 木下是雄著 (きのした・これお) 

筑摩書房(ちくま学芸文庫 ) 本体757円

図書館での分類:B816.5 件名:論文作法 

 

参考までに理科系の作文技術 木下是雄著 中央公論社 (中公新書624 )   図書館での分類:816 件名:作文 理科系というタイトルがあるが、こちらのほうを野口悠紀雄はすすめている。

次によく推薦図書としてあるのが(少し難しい)

2) 論文の書き方   澤田昭夫(沢田昭夫) 講談社(講談社学術文庫)本体757円 (新刊注文?、でも書店にある場合多い)図書館分類番号 B816.5 件名:論文作法)なお等著者の論文のレトリック 澤田昭夫 講談社(講談社学術文庫)本体640円のほうが有益だという意見もある。


C. 余談

特にリポートの書き方に限定した本ではないが、

「超」勉強法 実践編 野口悠紀雄 講談社, この本には学習全般に冠するアドバイスが書かれています。高校国語の項目で「書くのは技術であると意識することだ。小学校の時、民主化教育の影響で、『感じたまま、見たまま書きなさい』と教えられた(多分、文部省の指導要領にそう書いてあったのであろう)。しかし、子供心にもこれは奇妙な指示であった。」と、わが意を得たりという思いです。わかりやすく書くこと、名文を書く必要はない、というのが著者の主張なのです。

以下余談

スクーリング法学部の刑法でも「これは罰するべきだ」だけのシンプルすぎる答案があるようだし、ニフ会議室の発言や応対をとっても、一方的な印象論が前にでて(ずうずうしい発言者)いますが、書くことにせよ、議論することにせよ、それが一つの形式性の世界だという認識が日本の言語文化にはないように思います。その形式性とは言語そのものであるということの認識がないようです。実体的な「ことのは」の国であり、近代の黎明期に「言文一致」という難事業をなしとげてしまったかのように見えるこの国民は、20世紀の重要なテーマである「書くことの孤独---物語から文学へ」という問題、言葉とはフィクションであるという問題を見過ごしてしまているかのように思えます。 文学的興味ある方には 柄谷行人『日本近代文学の起源講談社 などをおすすめします。


D. 三部構成を主張するもの

「超」勉強法 実践編 野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)著 講談社 

1997、 本体1456円 図書館での分類:379.7 (旧版には実践編というサブタイトルがない)

この中で著者(野口)は他にも三部構成を主張する類書をあげています。 -----起承転結は詩作の原理であり、論文の原理としては適切でないと述べている。そして「序、本論、結び」の三部構成にすべきだとしている。

三部構成論を支持するのは次のような書籍です。(前述と一部重複)

1)論文のレトリック 澤田昭夫 講談社(講談社学術文庫)本体640円

2)論文の書き方   澤田昭夫 講談社(講談社学術文庫)  本体757円 (新刊注文状態:オンラインでは未確認、書店に98夏実際にあった) 澤田を沢田と表記している場合もあります。

3) レポートの組み立て方 木下是雄(きのした・これお)著 筑摩書房 本体757円(ちくま学芸文庫 )

その他、受験用の「小論文の書き方」などを見ると、実際は三部構成を採用しているものが多い。

    参考サイト→作文技法(by 君島浩先生@Ex・慶応SFC) 前述の篠田先生の方法に似ているとのこと。


E. 五部構成を主張するもの

私は、三部構成という方法を採用しましたが、推敲時に、それが四部になっても、五部のなってもかまわないと思ってます。三部というのは構成を確実にするための一方法であって、この論理が確実だといっているわけではありません。(内容によるのです)

次の本は、三部構成どころか五部構成を主張しています。論文作法の入門書としては基礎的なものなのでリストに加えておきます。 卒論関係の記述が多いので参考になります。著者は国文学者。

レポート・小論文・卒論の書き方  保坂弘司著 講談社(講談社学術文庫) 1978 本体価格 738 ISBN 4-06-158297-6(新刊注文状態:オンラインでは未確認、書店に98夏実際にあった) 


【追加】 入門・論文の書き方 

鷲田 小彌太(わしだ こやた) 著  PHP新書 (税別):\657

ISBN 4-569-60560-5 1999年PHP研究所


入手可能な小論文関係書籍リスト

 文献一覧 Links(by 君島浩先生@Ex・慶応SFC) L


ルールブックとして優れているもの

学術論文の技法  齋藤孝 日本エディタースクール出版部

論文執筆ルールブック  中村健一日本エディタースクール出版部

 

図書館、インターネットでの情報探索には
情報リテラシー入門』慶應義塾大学日吉メディアセンター 編 
慶應義塾大学出版会 発行 2002年 本体価格: 1,200 円

 

 

 

 


書籍: 『社会科学系大学院生のための研究の進め方』
 (副題:修士・博士論文を書くまえに) 同文舘出版 価格等 →*
大学院生向きですが、実務経験のある学部生、進学希望者には参考になるでしょう。
 

     ←これは当方とは別の独立サイト、一部有料